episode1-1 | 発症までの経緯 | ああ、間違いない。へそだ

2009年夏

初めて尿膜管遺残症の症状が現れたのは2009年の夏が始まってすぐだった。

仕事帰りコーヒーを飲んで涼んでいると、コーヒーの臭いに混じってどこからともなくドブのような臭いがした。

周りを確認してみてもそれっぽいものはないし、まさかの自分だったパターンのやつかもと軽い気持ちで首元から臭いを嗅いでみた。

ああ、間違いない。自分だ。

慌ててTシャツをめくってみるとおへそから少しだけ膿が出ていた。

いきなりおへそから膿が出てきてしかもドブ臭いという状況がいまいちよくわからなかったけど、とにかく周りに迷惑かと思いすぐに帰宅することにした。

帰宅後風呂場に直行してすぐにボディーソープで丁寧におへそを洗った。

洗い終わってから確認してみると臭いは全く無くなっていて、おへそのあたりにも特に膿が出ているような箇所は見当たらなかった。

毎日お風呂に入っているけどもおへその洗い方が足りなかったのだろうか…

正しいおへその洗い方が気になりおへその掃除の方法をGoogleで調べてみると、オリーブオイルをつけた綿棒できれいに掃除するというのが良さそうだったのでそうしてみた。

次の日からは朝晩ボディーソープで丁寧におへそを洗い、夜はオリーブオイル綿棒できれいにするようにした。

そのおかげでかその年は再びおへそから膿が出るということはなかった。

2010~2017年

この頃から毎年暑い時期になって疲れが溜まったりすると度々おへそから膿が出るようになってきた。

年によっては3回くらいあったと思う。

少し体がだるくなって熱が出ることもあったけど、これはおへそは関係なく風邪でも引いたせいだと思い込んでいた。

そういう時はいつも通り朝晩丁寧におへそを洗うようにして、夜オリーブオイル綿棒できれいにすると膿も出てこなくなる感じだった。

2015年くらいからは毎年2回以上は膿が出るようになり着実に症状は悪化していった。

この頃に病気に気付いて手術しておけば良かったと本当に思う。

2018年夏

梅雨が明けていよいよ本格的に暑くなってきた頃、なんだか体がだるく調子が悪いなと感じる日々が続いた。

ある日の夜お風呂に入ろうとTシャツを脱ぐといつものようにおへそから膿が出ていた。

丁寧におへそを洗ってからオリーブオイル綿棒できれいにしてその日は寝たものの今回はいつもとは違っていた。

朝起きてみるとまだ膿が出続けていたのかTシャツのおへそのあたりにベッタリと膿がついていた。

すぐにおへそを洗ってオリーブオイル綿棒できれいにしてみてが膿が止まる気配がない。

とりあえず出かけなければならなかったので大き目のバンドエイドを貼って膿が漏れないようにして外出することにした。

帰宅後バンドエイドを剥がしてみると、膿が止まるどころか勢いが増して朝の3倍くらいの量が垂れ流し状態になっていた。

この時初めて病院に行かなくちゃダメだ!と思った。

病院といってもおへそから膿が出てきた場合何科にかかればいいのか全く検討がつかなかったので、Googleで「へそ」「膿」のキーワードで検索してみた。

するとどうやら臍炎という病気らしいことがわかり、皮膚科に行けばいいことがわかったのでそうすることにした。

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