第11話 | とうとう産まれた膿の玉 | おへそ噴火拳!動き出したらもう止まらない!!

新しい抗菌剤を飲み始めてから2日くらいするといつも37度くらいはあった熱が36度前半くらいに下がり、やっと炎症が収まってきているのかなという実感がありホッとしました。

それでもおへその肉芽腫は親指の先くらいの大きさでほぼおへその穴を塞ぎ、その横の小さなみかんくらいの大きさの腫れがパンパンに腫れている状態だったので痛みは変わりませんでした。

朝一で病院に行くといつもの洗浄が始まりました。

先生

じゃあ今日も洗浄しますか。だいぶ腫れがひどくなってきたね。

へそなし

腫れはひどくなったんですけど熱は下がったみたいです。

先生

それは良かった。抗菌剤が効いてるってことだね。

そう言うとおへその肉芽のすき間から注射器の針をブスっと刺し食塩水を注射しました。

へそなし

いいい痛ててててて………

食塩水を注射し終わるとまた注射器に食塩水を補充して今度はおへその横にできた小さなみかんにブスっと刺して注射しました。

へそなし

うぐぐぐぐぐぐ………痛ててててて………

注射し終わると針で穴が開いた部分をギュッギュッとしぼりました。

へそなし

うぐぐぐぐぐ…

先生

なんかあまり膿が出てこないから切開しますか。また麻酔打ってみるけど効かないかもしれないな。

へそなし

は………はい………

前回麻酔がまったく効かなかった嫌な思い出があったのですが、案の定今回もまったく麻酔が効いている感じがありませんでした…

先生

じゃあちょっと痛いと思うけど我慢してね。

そういうとパンパンに腫れた小さなみかんにザクっとメスを入れました。

へそなし

うぅぅぅぅぅぅぅ痛てててててーーーーー!麻酔まったく効いてないです…

先生

なんかメスが入らないしちょっと絞って終わりにしますか。

小さな切れ目の入ったみかんをギュッギュッと絞ると膿よりも血が出てくる感じでした。

先生

膿の出がよくないから自分でもがんばって絞り出すようにしてみて。

へそなし

は…はい。(自分でそんな恐ろしいことできなそう…)

痛いところをザックリ切ってさらに痛くなったので帰りは歩くだけでも変な声が出そうなくらい大変でした。

その日の夜お風呂でおへそを洗い小さなみかんをギュっとしぼってみると、裂け目がクリーム色になりみるみるうちに盛り上がって小さなみかんが破裂しそうなくらい飛び出てきました。

ああ…どうしてこんなことになってしまったのだろう…

小さなみかんが破裂したら痛すぎてひっくり返るかもしれないと思い絶望していると、クリーム色がどんどん飛び出してきて梅干しの種が半分飛び出たような感じに。

これがひょっとして膿の塊なんだろうか、でもおへその穴から出てきてないけど…などと考えているうちにどんどん飛び出てくるので仕方なく引っこ抜いてみることにしました。

すると、スポッ!っとオセロの石くらいの膿の玉が出てきて、小さなみかんは噴火した後の火山みたいになってしまいました…

病院に膿の玉を持って行こうかとも思いましたが、気持ち悪かったので一応写真だけ撮って棄ててしまいました。

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